大学受験

失敗から学ぶ大学受験勉強方法その2(物理)-正しい勉強方法を身につけて自習する

私の受験勉強の失敗談を前回こちらに晒しておきましたので、
読んでいただければ幸いです。

さて今回は、実際にどういう風に勉強して行けばいいのかを書いて行こうと思います。
今回は物理の勉強方法です。想定しているのは旧帝大とか神大、市大、難関私立大などです。

私はこれを理解度別の勉強方法と呼んでいます。

多くの人が時間がないからといって焦って自分の実力以上の問題を解こうとしてしまいます。
もしくは、ずっと同じレベルの問題ばかり解いて力がつかないという悩みがあると思っています。

物理の勉強方法

物理は特に理解している状態とそうでない状態の差が激しく、点数の差に如実に反映され得る様は残酷とさえ言えます。
逆にいうと、差をつけやすい科目と言えるので、チャンスも多い科目です。

教科書レベルの理解

教科書レベルの理解が出来ていないのにいきなり難しい問題集に取り組んでも効果はありません。教科書レベルの物理の問題が載っているのはセミナー物理です。
もちろんこれ以外にもたくさん物理の問題集はありますが、教科書付随のものがまずはいいと思います。

はっきり言ってこれと過去問だけで対策できてしまう大学もたくさんあります。正直私も高3の夏休みくらいまではこれしか使っていませんでした。阪大模試には歯が立ちませんでしたが…

高校の教材として指定されていることも多いと思います。セミナー物理は問題集なので、教科書の内容の理解度チェックとして使います。

セミナー物理は同じような問題でも本質がわかっていないと解けない問題が多く、これらが自力で解けるようになればかなり力がつくと思います。

そのための勉強方法は、わからなかったら答えを見て理解するで大丈夫です。何も問題はありません。むしろわからないのに自分で考えて答えを出そうとしても時間の無駄ですし、どうせ間違います。解説を読んで理解できない場合は教科書に戻るかあまりにも時間がかかりそうなら信頼できる人を頼るのが有効です。

一度正しい考え方を身につけてから先に進みましょう。無意識のうちにこの問題はこの公式を当てはめれば答えが出ると思っても実際は少し違うパターンで同じ公式が使えないということは良くあります。

そもそも物理で使う公式を意識して解いているうちは、実力がつきません。もちろん覚えることはありますが、物理が嫌いな人ほど必要以上に暗記に頼りすぎている傾向があります。

物理に出てくる公式や数式には意味があるので、それらを意識せずに覚えても無意味です。

しっかりと意味を理解した上で覚えましょう。理解すればあまり覚えようとしなくても覚えられますし、もし忘れてしまっても後から導出できます。

例えばですが、力学的エネルギーの保存則は自分で導出できますか?実は高校の教科書にも載っていることなのですが、自分で導出できるかは力学をわかっているかどうかの一つの指標になります。

応用問題へ

教科書レベルの問題やセミナー物理の問題がだいたい解けるようになってきたら、大手予備校の記述模試でも(もちろん模試の難易度にもよりますが)偏差値が50を切ることはなくなるはずです。

あまり偏差値を出すのは気が引けるのですが、55位になったら一旦セミナー物理は離れましょう。とはいえ何か苦手な分野がある場合や教科書レベルの理解が出来ていない分野があれば、そこは先ずセミナー物理などの教科書併用の問題集で補いましょう。

逆に教科書レベルの物理量や公式の理解が出来ていないレベルだと難しい問題をやっても効果がありませんし、時間の無駄です。

見事教科書レベルの物理の理解を達成したら、ここからはその理解した物理の公式や原理を実際に問題に当てはめて解くという段階に入ります。

問題を解く段階で躓く理由が重要です。わからなくて解答を見た時にそもそも公式の意味がわからないのか、使い方が身に付いていないだけなのかは天地の差です。

ここでは後者になってないといけないわけです。

使用する問題集は、私は「重要問題集」をお勧めします。解答がわかりにくいという方もいらっしゃいますが、公式の適用方法がわからないという段階に達していれば問題には全く答えられなくても答えを見れば何をしているかはわかります。

問題はわからなければ、答えを見てください。

そして何より、復習が大切です。同じ問題でも時間が経てば忘れてしまうものなので、わからない問題や間違った解法をしてしまった問題にこそ実力アップの機会があると思い、再度挑戦してみて下さい。

この段階では出来るパターンをどんどん増やしていくことが大切です。

重要問題集で問題が足らなくなるということがあれば、「難問題の系統とその解き方」をお勧めします。重要問題集が十分解けるようになった上でさらにレベルアップしたい人にお勧めです。

このレベルがスイスイ解けるようになれば、大学受験の物理は卒業です。

過去問について

所謂赤本ですが、早めに買っておくと良いでしょう。
遅くても高校3年生の夏休みくらいに買っておいて、一度パラパラっと見てみるといいかもしれません。

どんな問題が出るのか一度見ておくのは効果があります。予備校の記述模試に合わせて一度古い年代の問題から解いておくことをお勧めしますが、これも対策が間に合っている場合であって、まだ全然基本的な勉強が追いついていないのに意味はありません。

特に現役生で公立高校だとそこまで進学校でなければ、授業の進度が遅く自分で勉強しないと間に合わないことが良くあります。自分も過去に同じ経験をしています。

物理は独学しやすい科目ですので、どんどん自分で最初は教科書から基礎を身に付けていって下さい。

逆算して入試2週間くらい前までに収録されている全ての過去問が終わるようにしておけば理想的です。最新の過去問以外は何度かやり直すことを想定しておくといいでしょう。

物理は1に力学2に力学

物理は入試の範囲としてみれば、「力学、電磁気、熱力学、波動、原子物理」です。
基本的に勉強順序もこの順番どおりでいいでしょう。但し、何れの大学でも力学は必須であり避けて通れませんし、電磁気や熱力学には力学の知識なくして解けない複合問題も存在するので先ずは力学の基礎をしっかりと身につけましょう。

大学受験物理の位置付け

私は理学部物理学科出身ですし、一番思い入れがあり、一番真剣に勉強した科目でした。
物理の点数が上がってから嬉しいことが一つありました。それは一度わかると物理は覚えることが少ないので、大して勉強しなくても成績を維持できたのです。

他の教科の成績も連動して上がりました。

これは大学に入ってからも同じです。大学物理では、当然のように微分方程式を使って運動方程式の解を求めたりするので数学的な知識は大幅に要求されるし、量子力学など今まで触れたことのない分野を勉強することもありますが、重要なのは本質です。求められるのは自分の言葉で理解できるかどうかです。

最後に、高校物理から微分・積分を意識して物理をやっているかどうかで理解の深さが変わるし、思考の節約にもなるためお勧めです。また大学入試問題もそこから逆算して作っている問題が多いため知っていると単純に有利という実利があります。

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